子宮筋腫とは

子宮の筋肉組織に発生する良性の腫瘍のことを子宮筋腫と呼んでいます。この腫瘍は良性ですから、それ自体で生命を脅かすような事態にはなりません。しかし、こぶの大きさは様々であり、小指の先ほどの小さなものから、赤ちゃんの頭ほどもある巨大なものまで、千差万別です。子宮筋腫は複数個生じることがあり、過多月経などに悩まされることもあります。

子宮筋腫とは

子宮筋腫の症状と治療

代表的な症状は月経困難症と月経痛、過多月経です。出血量が多いために貧血になる場合もありますが、場所によっては、まったく無症状なケースもあります。子宮の外側にできる漿膜下筋腫は無症状の場合が多いのですが、子宮の内側にできる粘膜下筋腫は小さいものでも過多月経になりやすい傾向があります。子宮の筋肉の中にできる筋層内筋腫も、過多月経や月経痛の原因になることがあります。無症状の子宮筋腫は、積極的な治療を行わずに経過観察するケースもありますが、患者さんの症状などによっては手術療法を選択することもあります。