かゆみ、おりものについて

おりものは、女性生殖器から体外へ排出された分泌物で、粘り気のある液体です。おりもの自体は生理現象の一つで、これがみられることは女性ホルモンが正常に働いている証拠でもあります。

通常、おりものには子宮内膜や頸管粘膜からの分泌液と、卵巣や外性器の粘膜面から剥がれ落ちた細胞が含まれています。また、白血球やその他の免疫細胞や免疫抗体も含まれており、病原微生物から性器を守る働きもしています。腟の酸性度を高める乳酸桿菌(ラクトバチルス)という善玉菌も存在し、有害な病原微生物の増殖を防いでいます。

このように、おりものは単なる排泄物ではなく、腟や子宮、卵巣などを病原体から守るという役割を担っています。見た目から汚れているとの自己判断で腟洗浄をした場合、自浄作用を乱すことになり、炎症を引き起こす可能性もありますので、過剰な洗浄は必要ありません。ただ、あまりにも放置し過ぎた場合(おりものがショーツに付着したままなどにしておく 等)、そこから雑菌が繁殖し膣が炎症するなど、かゆみの原因になりますので、清潔に保つことが必要です。

かゆみ、おりものについて

病気が潜んでいることも

おりものの色・量・においに神経質になる必要はありませんが、あまりにも無頓着でいると、異常なサインを見逃すことになります。正常なおりものというのは、無臭で透明に近い乳白色をしています。量は排卵期(月経開始2週間前)に増え、月経が近づくにつれて次第に減少していきます。また性的興奮を引き起こすと、腟内の自浄作用が一時的に高まるので、その際に(おりものが)増加します。

なお、おりものに異常がみられると、色・量・におい・性状などに変化が起こります。さらにかゆみの症状がみられます。この場合、特に治療を必要としないケースもあれば、何らかの病気の一症状である可能性もあります。デリケートゾーンに強いかゆみが起きている、かゆみが3日以上治まらないという場合は、まず当クリニックにご相談下さい。

このようなときはご相談ください

  • 量の多いおりものが続く
  • 膿のようだったりして、おりものの状態(におい、色など)が異常である
  • おりものに、生理時のような血が混じっている
  • 外陰部に痒みや熱感、ただれ感、痛み、悪臭がある
  • かゆみが強くて生活に支障を来たしている
  • 不快なかゆみが続いているなど